時代を超えたエレガンス！ロレックスが単なる腕時計ではない理由

時を刻むためだけのものでなく、そのエレガントなデザインと卓越した技術から生みだされるロレックスの時計。今も世界中で『時計の王様』と評され、高級腕時計をあまり知らない人から玄人まで、幅広い層にその知名度と人気を誇るブランドでもあります。また、多くのファッションアイコンや著名人が愛用していることもあり、いつかは自分も、と思っている方も少なくないかと思います。

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とはいえ、人気ブランドゆえにそのラインアップも多岐にわたるため、腕時計ビギナーの方の中には「高級腕時計なのは知っているけれど、実際にはどんなモデルがあるの？」と首をかしげている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここではそんな腕時計ビギナーの方のために、ロレックスを代表するモデルの数々をご紹介していきたいと思います。

あなたの毎日を、生涯にわたって彩ってくれる逸品に出会うため、参考にしてみて下さい。

腕時計の歴史を刻むモデル

ロレックスは1905年に誕生しました。それから現在に至るまで、100年以上の歴史の中で、数々の人気モデルを世に送り出しています。

そんなロレックスの長い歴史を語る上で欠かすことができないのが、「オイスターケース」、「パーペチュアル機構」と呼ばれるものです。世界の腕時計の歴史において、３つの大きなシステムを発明したと言われているロレックスですが、そのひとつがオイスターケースです。これは、もともとはオイスター・ウォッチカンパニーが開発した時計用防水ケースで、金属の塊を削りだして作成したものでした。ロレックスは、これにねじ込み式のリューズとスクリュー式の裏蓋を組み合わせることで、完全防水のケースを作り出したのです。これにより世界初の防水時計が完成しました。

また、ロレックス3大発明の1つである「パーペチュアル」は、自動巻き機構のことで、ローターが360度回転する世界初のシステムで、『永久』を意味する言葉にちなみ、パーペチュアルと名付けられました。そして、パーペチュアルの特許を取得すると、オイスターケースと組み合わせた、オイスターパーペチュアルを作り出したのです。この腕時計は、裏蓋が泡（バブル）状に膨らんでいるため、 『バブルバック』とも呼ばれています。

1950年代に入るとケース径を大きくし裏蓋の膨らみを抑えた「セミバブル」と呼ばれるものも登場し、1955年頃まで20年間以上製造されました。文字盤と針のバリエーションが豊富なことから、現在でもコレクターからの人気が高いモデルとなっています。また、その名残は現在生産されているロレックスにも見ることができ、多くの文字盤に「OYSTER PERPETUAL」と記載されていることからもわかります。

プロフェッショナルとクラシック

これまで多くのコレクションを発表してきているロレックスですが、その種類は『プロフェッショナルウォッチ』と『クラシック ウォッチ』の2つに大きくわけられます。

プロフェッショナルウォッチ

このコレクションは、一般的に「ロレックス スポーツ」や「スポーツロレックス」とも呼ばれていますが、正式名称はプロフェッショナル ウォッチになります。1950年代あたりからプロフェッショナルユースに向けて作られた特殊ウォッチです。そのコンセプトからもわかるように、一般ユーザーが使用するのとは大きく離れた状況を想定したスペックが採用されています。そして、このプロフェッショナルウォッチを代表するものとして知られているのが、『ダイバーズウォッチ』です。

ロレックスは創業当初から防水時計にこだわって、オイスターケースを完成させています。その究極のカタチともいえるのが、1953年に発表された『サブマリーナー』です。モダンダイバーズウォッチの祖ともいわれるサブマリーナーは、後に登場する多くのダイバーズウォッチの基としても知られています。

2023年に70周年を迎えたサブマリーナーのコレクションは、ロレックスの歴史においても古参ともいえる存在ですが、今もロレックスの人気ランキングにおいて常にベスト3に入る人気を誇っています。

クラシックウォッチ

一方のクラシックウォッチコレクションは、一目でロレックスと分かる王道のデザインが特徴となっています。このデザインは、1931年に誕生したオイスターパーペチュアルを祖に現在まで継承され続けています。あらゆるシーンに溶け込むスタンダードでありながらエレガントなデザインは、時を超えて現代の人々を魅了し続けています。

そんなクラシック ウォッチコレクションのスタンダードと言えるのが、1945年に登場して以来、ロレックスの象徴といえる最多量販モデルとなっている『デイトジャスト』です。その特徴は、なんといっても幅広いバリエーションです。ベゼル、文字盤、インデックス、素材、宝飾、ブレスレットの組み合わせ次第で、フォーマルなシーンからスポーティーなシーンまで、ユーザーの好みによって幅広く選択が可能となっています。

ちなみに、モデル名の『デイトジャスト』は、日付が0時になると瞬時に日付が切り替わるデイトジャスト機構がその由来となっています。また、ロレックスの基幹コレクションでもあるため、常に最新鋭のムーブメントが搭載されているのも大きな特徴となっています。

今日までの、すべてのロレックスの革新を凝縮していると言っても過言でない『デイトジャスト』は、調和のとれたクラシックなエレガンスを体現しています。

知れば知るほど、奥が深いロレックスの世界。それは同時に、腕時計の歴史を知ることでもあります。ドイツ語で「Luxusuhren」と称される高級腕時計。何年たっても変わることのないエレガンスを、あなたの腕に纏ってみてはいかがでしょうか。